石垣島からボートで約30分ほどの場所に幻の島があります。正式名称は浜島(はまじま)といい、潮が満ちている満潮時にはほとんど見えなくなるため、幻の島といわれています。幻の島は白い砂と360度どこを見渡しても海であることが特徴であり、きれいな風景で何もない時間を過ごせる魅力があります。しかし、幻の島が人気の理由はほかにもあります。
幻の島が有名になったきっかけ
幻の島が一気に全国的に有名になったのは、NHKの連続ドラマ「ちゅらさん」のロケ地として使われたことです。もともと沖縄好きな方や石垣島へよく行く方には有名なスポットでしたが、ロケ地として使われたことにより、人気がさらに加速しました。
幻の島が人気の理由とは
幻の島一体は砂と珊瑚の破片でできており、360度どの方向を見渡しても砂と海しかありません。しかし、何もないところで時間を過ごしたいといった人は少なくありません。
さらに、見渡す限り海に囲まれた風景は限られた場所でしか体験できません。ツアーではガイドさんが撮影してくれることが多く、思い出に残るような写真を残すことができるでしょう。
潮位次第で島の大きさが変わり、時間帯によっても見た目が変わるのも大きな魅力です。
シュノーケルポイントが多い
幻の島は八重山諸島の真ん中あたりに位置しており、西表島や小浜島、武富島などに囲まれていることから周辺には数多くのシュノーケルポイントがあります。そのため、その日の海況や風向きによってもっとも穏やかな場所を選ぶことができます。
さらに、周辺の海は海中国立公園に指定されており、珊瑚礁海域でもあることからほかの地域では見られないような海中の風景を楽しめるのも魅力です。
幻の島から約10分の場所にある嘉弥真島(カヤマ島)の東側にあるポイントには、テングカワハギが生息しています。テングカワハギはきれいな珊瑚が集まる場所にしか生息しない魚であり、ほかでは堪能できないような珊瑚礁や周辺に集まる生物を堪能することができるでしょう。
同じく幻の島から約10分ほどの場所にある小浜島コーラルビーチ沖にあるポイントでは、ユビエダハマサンゴをはじめとした珊瑚以外にも、カクレクマノミやルリスズメダイなどの生物に出会えるチャンスがあります。流れが少ない特徴があるため、天候が安定しないときでもシュノーケリングができる可能性が高いポイントです。
海中国立公園に指定されている
幻の島周辺は海中国定公園に指定されており、石西礁湖(セキセイショウコ)とよばれています。石西礁湖周辺は日本最大の珊瑚礁海域が広がっていることが特徴で、石垣島と西表島の間に位置しています。
珊瑚礁とは、生きた造礁珊瑚の他に遺骸によって形成されており、熱帯や亜熱帯の浅海域で発達しやすく、日本では約420種類の造礁珊瑚が確認できています。石西礁湖をはじめとした八重山諸島海域においては約360種類を見ることができます。
温暖化やの影響によって大きなダメージを受けていたのですが、市民団体、漁業関係者などをはじめとした地元の人たちを中心に珊瑚礁を再生する活動を続けることによって、美しさを取り戻しています。
まとめ
石垣島からボートで約30分の位置に幻の島があります。満潮時はほとんど見えなくなり、干潮時のみ登場することから幻の島といわれます。
白いサラサラの砂と珊瑚の欠片でできた島で、周辺360度どこを見わたしても綺麗なコバルトブルーの海です。普段ではできないような体験を幻の島でしてはいかがでしょうか。
さらに、周りの海は海中国立公園に指定されており、日本最大の珊瑚礁海域であることも大きな魅力です。珊瑚礁の周辺ではカラフルな熱帯魚をはじめ、熱帯地方ならではの生物に出会えます。そのため、幻の島周辺はシュノーケリングポイントの宝庫でもあります。